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牛乳について③

今回も牛乳について、続きを書いていくことにしましょう(^^♪

 

ところで、一般的に牛乳はたくさんのカルシウムが含まれていると考えている人が多いのではないでしょうか?

だから牛乳で骨を強くしよう!と考え実践している人も少なくないはずです。

 

ところが事実は全く逆なのです!

 

日本人は欧米人よりもカルシウム不足といわれることがありますが、調べた結果、牛乳を多く摂取するミルク民族に比べて日本人の方がたくさん吸収し、排泄していることが分かっています。

また、骨粗鬆症の患者も日本人よりミルク民族の方が多いことが調査によって分かっています。

このように一般的に考えられていることと反対の結果が何故生じるのでしょうか?

この点について、東京大学名誉教授である星猛氏はこう言っています。

「カルシウムというミネラルは溶けにくくて、イオン化されないと身体に吸収されません。小腸の上皮にある酸性層で溶かされて、イオン化されたカルシウムが人体に吸収されるのです。牛乳には比較的カルシウムが多いといっても、そのまま身体に吸収されるわけではありませんから、口から入るカルシウムは炭酸カルシウムでも酢酸カルシウムでも大差はないわけです。結局牛乳以外の食生活の違いで吸収率が左右されてくるからなんですね。」

要するに、カルシウムは海藻でも小魚でも牛乳でも何でも構わない。

差がないのだから、何が何でも牛乳でないと摂取できないということではないのです。

そして、カルシウムの摂取率を決めるカギは「脂肪酸」で、吸収作用の際に脂肪酸があると、カルシウムは非常に溶けにくくなり、吸収されずに体外に排泄されてしまいます。

ですので、バター付きのパンとジュース、牛乳という組み合わせの欧米人の朝食には脂肪酸が多く、東洋人の穀物型の朝食と比べて、カルシウムの吸収率は落ちてしまうのです。

 

また、カルシウムの吸収を悪くするのは脂肪酸ばかりではありません。牛乳に含まれる「リン」も大きな要因となっています。

牛乳にはリンが母乳の約6倍も含まれていますが、リンが多く吸収され血中のリンイオン濃度が高くなると、その分だけ血中のカルシウムイオン濃度が低下してしまうのです。

そうなると副甲状腺からパラソルモンが分泌され、骨の中のカルシウムを総動員して血中のカルシウムイオン濃度を高めるように働きます。

ところが、赤ちゃんの骨は軟骨でカルシウムをほとんど蓄えていませんから、リンが入ってくると簡単に低カルシウム血症を招いてしまうのです。

新生児に牛乳を与えてはいけないとされる理由はここにあります。

一方、大人の場合には、低カルシウム血症が起きない代わりに、脱灰といって骨からカルシウムがどんどん奪われていきますので、骨粗鬆症を招いてしまう結果になってしまいます。

 

このように牛乳はカルシウムの吸収率に問題がある上に、その含有量からいっても、海藻類、魚介類、野菜類には及ばないのです。

 

まだ、続きます(*^。^*)

 

参考文献:「牛乳神話完全崩壊」 外山利通著 メモタル出版