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牛乳について④

今回は牛乳と母乳の違いについて書いていくことにしましょう(#^.^#)

牛乳と母乳の成分比較表を調べてみると、タンパク質、カルシウム、ビタミン、糖質などが異なっているのが分かりますが、一番の違いはカルシウムとリンです。

牛乳にはカルシウムが母乳の4倍、リンは6倍も含まれています。

これは子牛の体内でリン酸カルシウム(骨)が作られるのに最も適したバランスなのです。

生まれたばかりの子牛はすでに体重が50㎏もあり、成牛となる2年後には10倍以上にも成長します。

そのスピード成長を支えているのがカルシウムとリンとなるのです。

牛乳は子牛を早く成長させる栄養素なのです。

これを人間の赤ちゃんに飲ませたらどうなるでしょうか。

ゆっくり成長する人間の赤ちゃんにとっては過剰な成分となります。

赤ちゃんの体内に入った余分なものは消化不良を起こし体外へ排出されます。その結果腎臓などに負担がかかり病気のもとになってしまうのです。

牛乳にはタンパク質が母乳の2.6倍も含まれていますが、糖質をみると逆に母乳の方が2倍ほど多くなっています。

発育の速い動物ほどタンパク質やミネラル濃度が高いのですが、人間のように成長が緩やかな動物の場合にはタンパク質が少なく、その代わりに生きるエネルギーを確保する糖分が多くなっているのです。

生物によってその乳には基本的な違いがあります。

牛乳は本来母乳の代用にできるものではないのです。

例えば牛乳と母乳ではガゼインたんぱくとホエイたんぱくの割合が異なるばかりか、牛乳のホエイたんぱくに含まれる免疫グロブリンが牛乳にはほとんどないのです。

細菌やウイルスから身体を守ってくれるのが免疫グロブリンですが、これがない牛乳を飲み続けていると当然病気にかかりやすくなります。

糖質の場合も牛乳と同じく乳糖という成分ですが、母乳には牛乳にはないビフィダス菌の発育促進因子のオリゴ糖が含まれています。

このビフィダス菌がビタミンの生合成を行なったり、有害菌の増殖を抑制する働きを持っているのです。

 

参考文献:「牛乳神話完全崩壊」 外山利通著 メモタル出版