前回は脊髄レベルでの鎮痛についてお話ししましたね(^^♪
では今回は「脳レベルでの鎮痛」について書くことにしましょう(*^^)v
鎮痛局所で生じた痛みは、前回お話しした脊髄、そして最終的には「脳」に集約されます。
そのため、脳で痛みをブロックすることが可能なのです♬
特に全身に症状が現れている場合で、感情や交感神経の亢進などで痛みが増すようなことがあれば脳レベルでの鎮痛機序が必要となることがあります。
このシステムには2つの方法があります。
一つ目は、「下行性疼痛抑制系」と呼ばれる身体に備わってるシステムを惹起させる方法です。
これは身体のある部位を刺激することで、脳の視床下部、中脳中心灰白質や灰白質や延髄大縫線核と呼ばれる部位からオピオイド物質を放出させるメカニズムになります。
低周波鍼通電を利用しますが、この時の周波数によって脳内から分泌される物質が異なりますので、患者の症状に合わせて周波数を設定します。
鎮痛効果に即効性はありませんが持続性があるメカニズムになります。
もう一つは「広汎性侵害抑制調節」と呼ばれるシステムになります。
簡単にいえば、痛みで痛みを止めるメカニズムです。
例えば歯が痛いときに、腕をつねるということをすると、歯の痛みが和らいできます。
これも実は「広汎性侵害抑制調節」を利用した鎮痛なのです。
前述の「下行性疼痛抑制系」とは脳の作用部位は異なりますが、これも脳レベルでの鎮痛システムのひとつになります。
効果には即効性があるが持続性がないというのが特徴になってきます。
以上が「脳レベルでの鎮痛」となってきます。
これらを考慮しながら治療法を適宜選択することが重要になってきます。
痛みの原因では、痛みの部位が痛みの原因となっているのは約30%くらいだと言われています。
その他70%は痛みの部位とは関係の名部位が原因となっていることが多いのです。
鍼灸師は様々な所見からその痛みがどの部分に関係している痛みかを問診等で判断していくことになります。
痛みで困っているかた、ぜひ一度鍼灸治療を試してみてください(__)
次回は「その他の鎮痛」について書いてみましょう(^.^)
それでは、また(‘ω’)ノ