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痛みの治療について(末梢組織レベル)

前回は「急性痛」「慢性痛」についてお話ししましたね。

今回はそれら「痛み」について、鍼灸がどのようにアプローチしていくのか、簡単にお話ししていくことにしましょう。

 

よく患者様に「何で鍼灸は効くの?何に効くの?」と聞かれることがあります(^^♪

確かに不思議ですよね。あれだけ痛かったぎっくり腰などの痛みも、治療後、あれっ…なんんてことはよくあります(^.^)

患者様も???な顔をされることが多いです(*^。^*)

 

我々鍼灸師は色々な理論の基に様々な技法を持っていますが、今回は現代医学的な観点で説明したいと思います。

 

痛みを止める方法には主に①生体内の鎮痛機構を賦活させる方法②鎮痛機構以外の方法があります。

①の生体内の鎮痛機構を賦活させる方法では、さらに「末梢組織レベル」「脊髄レベル」「脳レベル」にわけて考えます。

現れている痛みがどのレベルで痛みを誘発しているのかによって、治療方法が異なりますので分けて考えます。(これ大事♪これが分からないと痛みがなかなか取れないことになります…)

 

今回はまず「末梢組織レベル」での鎮痛機序を書いてみましょう♪

 

この末梢組織レベルでの鎮痛は、疼痛があるところに治療を行なうことで、その刺激部位で生じる物質を介して鎮痛を生じさせます。

これには2つあり、ひとつは「オピオイド受容体」を介した鎮痛になります。

炎症があるところには痛みを抑制する物質であるオピオイドを含んだ免疫細胞が数多く存在しています。

鍼灸をすることでそれら免疫細胞にオピオイドを放出させ、オピオイド受容体に作用させることで鎮痛が起こります。

 

もうひとつは「アデノシンA1受容体を介した鎮痛」になります。

これは鍼灸刺激で微笑の組織損傷が起こると、細胞からATPが漏出します。

これが分解されるとアデノシンになり、末梢の痛覚受容器にあるアデノシンA1受容体に作用して鎮痛がおこります。

フムフム…(-.-)

少し専門用語が入って難しく感じますが、ちょ~ちょ~簡単に言いますと、鍼さすと痛みを抑えててくれる奴らが現れてくれて、そいつらが痛みを抑えてくれるんだぜ~って感じです(^o^)/(簡単ですみません…)

次回は「脊髄レベルの鎮痛」について書いてみたいと思います♪(^^♪