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白砂糖は身体を冷やす?①

今回は甘味の代表である「白砂糖」について書いてみたいと思います。

日々臨床を行うなかで、患者さんには「甘いものはできるだけ控えましょうね」ということをお話しすることがあります。

皆さんもこれまでに「甘いものは身体を冷やす」などということを聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

スイーツ、菓子パン、お菓子等々、甘いものとは言わず、今日のほとんどの食品には白砂糖が使用されています。

この白砂糖が実は問題なのです…。

 

なぜ白砂糖(甘いもの)は身体を冷やすと言われているのでしょうか

 

東洋医学的に白砂糖をみてみると、原料であるさとうきびは暖かい地方で収穫されます。

温暖な地域で育てられる食べ物は陰陽観でみると「陰的」な食べ物となり、陰的な食べ物は身体を冷やすという理由から、白砂糖は身体を冷やすと言われています。

 

他の観点からみてみましょう。

 

まずはグリコーゲンスパイクと呼ばれる血糖値の急上昇&急降下が挙げられます。

白砂糖は単糖ですので食べると身体の中にすぐに吸収されます。

そうすると血糖値が急上昇することになります。

急上昇した血糖値はもとに戻さねばなりませんので、その結果インスリンとよばれるものが膵臓から分泌されて血糖値をさげてくれる働きをしてくれるのです。

この時に急激に血糖値を下げてくれるのは良いのですが、体温も一緒に下がってしまうのです。

またインスリンが多いと脂肪が燃焼しづらくなってしまうこともあり、脂肪が燃やせない→熱が発生しない→体温がさがるということにつながるわけです。

 

次に挙げられるのは、白砂糖には精製の過程で、糖以外のビタミンやミネラルは全部取り除かれてしまっているということです。

なので、糖以外は何も栄養素は入っていません。

ただの炭水化物の塊です。

何故炭水化物の塊ではだめなのでしょうか。

 

炭水化物は身体の中に入り、エネルギー源として使われる際に、ビタミンB群やカルシウムなどが必要になってきます。

しかし、先ほど書いたように、白砂糖は作られる過程でビタミンB群もカルシウムも取り除かれ入ってはいません。

 

ということは、すでに体内にあるビタミンB群やカルシウムなどを使ってエネルギー源に変えているのです。

 

つまり、白砂糖の入った甘いものをたくさん食べれば食べるほど、炭水化物は増え、体内にあるビタミンB群やカルシウム不足になってしまうのです。

 

また、ビタミンB群は赤血球を作ってくれますので、そのビタミンB群が足りなくなると、赤血球も減り、血液の質も量も減ってしまい、血がドロドロになったり、流れが悪くなってしまうことで、体内に熱がうまく届かなくなり→冷えに繋がると考えられています。

 

続く。。。。