今回は「不眠」について書いてみようと思います。
当院にも「不眠」で悩んでいる方が多く来院されます(*_*;
ちなみに不眠症の定義は
「眠る時間や機会が充分にあるにもかかわらず、入眠、睡眠の持続、睡眠の質と量の問題が繰り返し起こり、その結果、日中何らかの障害がもたらされること」
とされています。フムフム…
ですので、忙しくて寝る時間が少ないというのは違いますからね♪
ところで、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という言葉を聞いたことはありますか?
睡眠の話題ではよく耳にする言葉ですので、聞いたことがある方もいるかと思います。
「ノンレム睡眠」は徐波睡眠とも言われ、睡眠の前半に現れる睡眠状態とされています。
その意義としては大脳皮質を休ませることとなります。
例えは、お昼寝などで、少しの時間寝ただけでも、何か頭がスッキリした!というのは、ノンレム睡眠によって脳が休まったという表れなのです。
また寝入りばなのレム睡眠は体温や脳内温度を強く下げる作用もあるのです。(寝汗などと関係しています)
そして「ノンレム睡眠」は逆説睡眠とも言われ、入眠後90分周期で1回平均20分間持続し、一晩に3~4回繰り返すとされています。
その意義としては身体を休息させ、骨格筋を弛緩させることとなります。
そして、加齢とともにノンレム睡眠は減少していく傾向にあるので、寝たのだけど身体の疲れが取れない…などの症状が現れてきた時には、ノンレム睡眠の状態を調べてみるといいでしょう。(最近は睡眠の状態を調べるアプリなどもあるようです)
短時間睡眠や早朝に目が覚めてしまうタイプの人は、脳が休まっても身体の疲労回復が不十分となると、いわゆる自律神経失調症状などが現れてきますので注意が必要です。
ですので、様々な不定愁訴などもぐっすりと寝られるようになると、自然と解消されることが多いのです。
それくらい「睡眠の質」は大事なんですよね。
「うつ病」との関連なども疑われることもありますしね。
また不眠症といっても、その分類は様々で「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟眠障害」などがあります。
単独でこれらの症状が現れることもあれば、何かの症状に随伴して現れることもあります。
もちろん、これらの「不眠症」にも鍼灸は適応します。
日常生活や心の持ち方等のアドバイスを含め治療を継続していくことで、不眠の状態も改善されてきます。
現代社会はストレス社会とも言われますが、しっかりとした睡眠の質を保つことでストレスにも負けない身体とこころを保ってみてはいかがでしょうか。
「不眠」で悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください(^^♪