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活性酸素について②

前回は活性酸素が何故生まれたのかについて書いてみました。

今回は活性酸素の毒性について書いてみようかと思います。

 

活性酸素の毒性を一言で表せば「酸化」になります。

錆びた釘や食べ物が腐るのも酸化が原因です。

そして人間の老化現象も細胞がだんだん酸化することによって起きているのです。

 

細胞内に入ってきた酸素と栄養素は、ミトコンドリアの中で酸素により化学反応を起こしエネルギーを発生させ、二酸化炭素などに作り替えられますが、この時一部が活性酸素として排出されるのです。

 

活性酸素とは通常の酸素に比べて、他の物質と反応しやすく酸化の活性度が高いという意味です。

 

活性酸素は電子の数が足りず非常に不安定な状態にあります。

その為近くにある細胞から手当たり次第に電子を奪おうとするのです。

活性酸素によって電子を奪われた細胞も分子が不安定な状態になり、連鎖反応的に細胞が傷み始めます。

これをフリーラジカル反応といいます。

 

フリーラジカル反応は活性酸素の大きな性質のひとつです。

紙を燃やす例えで書いてみましょう。

紙に火をつけます。

紙が細胞だとすると、炎は活性酸素にあたります。

紙は燃焼という酸化反応によってどんどん燃え広がっていきます。

酸化した細胞は活性酸素によって失われた電子を求め反応を続け、次々と他の細胞も酸化させていくのです。

 

このようにフリーラジカル反応という酸化の連鎖反応のよって約60兆個もあるという人間の細胞はいとも簡単に酸化されてしまうといえるのです。

 

次回は活性酸素の発生原因について書いていくことにしましょう。

 

それでは。