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腰痛治療

今回は腰痛治療について書いてみたいと思います。

鍼灸マッサージ治療院に多く来院される患者様の訴えで最も多いのは「運動器疾患」その中でも最も多いのは「腰痛」といわれております。

腰痛専門治療院などもあるくらいですから、それくらい症状をお持ちの方が多いことが推察されますね(+o+)

ひとくくりに「腰痛」といっても、その原因、症状は様々です。

いわゆる「背骨」の関節部分に問題があるもの、椎間板と呼ばれるところに問題があるもの、腰の筋肉に問題があるもの…様々なものに分類されます。

 

問診時に検査を行い、どこがどのように問題を起こしているのかを把握し治療を進めていくことになります。

当院では患者様にもその原因を理解していただくことが、治療効果を高めることに繋がると考えていますので、解剖の画像をみてもらいながら、なぜそこに鍼を刺すのか、納得していただいた上で治療を行なっていきます(^.^)

 

当院に来ていただいた方の症例を載せてみましょう♪

 

【ケース①】

48歳 男性 会社員

若いころから武道をされていて、疲れが溜まると腰痛が現れてくる。

ぎっくり腰のように突然動けなくなる症状も過去に何度もあり、その度に近くの鍼灸治療院に通っていた。

しかし、治りきらないので、当院を訪れた。

それまでの治療では数日軽くなるが戻ってしまうようで、問診時に検査を行い、原因は背骨周囲にある「短背筋群」の「筋筋膜性腰痛」であることを疑診し、説明をしたうえで治療を行なう。

この筋肉に鍼が届くと独特の「響き」といわれるズーンとした感じがあるが、その響きが治療効果に繋がることも伝えながら治療をすすめる。

治療後、痛みのでる動作をしてもらうと、治療前10→治療後1になる。

念のため翌週にも治療を行ない、今では腰痛の症状、その予兆もなくなる。

今では予防の為に月に1回の治療を継続中。

【感想】

このタイプの腰痛の方は非常に多いです。いわゆるぎっくり腰の人もこれに当てはまることが多くあります。

このタイプでは治療計画の段階で少なくとも「3~5回」で治療効果が出てくることを伝え、通院をお願いしております。

ある段階で治療効果がでてきたら、予防の為に月に1回程の通院を提案しております。

 

【ケース②】

36歳 自営業 女性

数ヶ月前から腰を伸ばすと痛みがでる。特に朝起きた時が痛む。近所の整体やマッサージに行ったが症状が改善されないので当院に来院。

治療前の検査で「大腰筋」の過収縮が原因での腰痛と疑診。

大腰筋の部位を画像でみてもらい、腰の深部にある筋なので長めの鍼で治療を行なうことを説明する。

治療後伸びなかった腰が伸びるようになり、痛みが10→2に軽減。

ストレッチ等の運動療法も指導し、週に1回の治療を計5回で治療終了となる。その後も再発はしていない。

【感想】

このタイプは「大腰筋」と呼ばれる腰を曲げる筋肉が問題で、腰が伸びなくなってしまいました。

大腰筋は腰の深部にある筋肉ですので、マッサージではアプローチしにくい部分になります。もちろん、マッサージでしっかりアプローチが出来る場所では治療効果も出やすいですが、深部の筋肉では鍼の方が的確にアプローチができます。

この方は、腰痛で仕事にも影響が出ていたのが、現在では再発もなく喜んでおられました。

 

上記の2つのタイプは「筋肉」が硬くなってしまったために動作に痛みがでてしまったタイプで比較的短い治療回数で効果を出すことができます。これに加えて神経症状(坐骨神経痛や脊柱管狭窄症)がでているタイプも治療を重ねることにより、症状は緩和していきます。

 

様々なタイプの腰痛に鍼灸治療、マッサージ治療は有効なことが多いです(^^♪

急性、慢性に限らず腰痛にお悩みの方はご相談だけでも結構ですので、ご連絡ください<(_ _)>