さて、今回からは「活性酸素」について書いてみようかと思います。
この「活性酸素」という言葉はこのブログを読んでくださっている方々も聞いたことがあると思います。
今回から数回に分けて「活性酸素」について、できるだけ分かりやすく説明していきたいと思っております。
この「活性酸素」、現代の病気のうち約80%に関与しているとも言われています。
一体何者なのか?
そしてどのように対処していけばいいのでしょうか?
まずは活性酸素が何故生まれたのかについて書いていくことにしましょう。
生物が地球上に現れたのは約35億年前と言われています。
その頃には海や大気中にまだ酸素は存在しておらず、生物も嫌気性と呼ばれる酸素を必要としないものばかりでした。
それら生物にとって酸素は毒でしかなかったのです。
それから20億年程の間に藍藻など光合成によって海中や大気中に大量の酸素が含まれるようになりました。
すると、微生物の中に酸素をエネルギーとして利用するものが増えていったのです。
何故それら微生物が本来は毒である酸素をエネルギーにしようとしたのか?
それは酸素が高エネルギーだからなのです。
生物による酸素エネルギーの代謝は無酸素状態での代謝に比べて16倍も高いとされています。
そこで微生物たちは体内に酸素を取り込んだ時に発生する毒素も許容する道を選んだのです。
そしてこの毒素こそが「活性酸素」だったのです。
我々の細胞の中にいるミトコンドリアが、その体内で酸素と栄養素を反応させてエベルギーに変えているのですが、その時に活性酸素も同時に発生させているのです。
では、活性酸素の毒性とは何なのでしょうか?
次回に続く。